水彩画家 東富有 日本海越後七浦シーサイドラインを描く
![水彩画家 東富有 日本海越後七海シーサイドラインを描く](https://watercolor-blog.iacn.jp/wp-content/uploads/2020/10/F41824F6-ABA8-4858-BF6D-7657F3142591-1024x768.jpeg)
目下に広がる世界を筆一本を使い、はらい、押し付け、時には触れるか触れないの点を打ち、大胆そして繊細に描いていく。流れるように描く様子はまるで水彩画の絵の具のように、大自然の前で心と体が自然に溶け込み、混ざり合っているような感じがした。現場での写生は自然への回帰である。大自然と一体となり、自由自在に創作できることは何にも変え難い幸せだろう。
![水彩画家 東富有 日本海越後七海シーサイドラインを描く](https://watercolor-blog.iacn.jp/wp-content/uploads/2020/10/7AC43E0A-6B15-44B5-BD84-10386B037D03-1024x674.jpeg)
新潟県越後七浦海岸シーサイドラインの風景である。隆起した岩石に木々が生え、深い色を出し、緑の世界が広がっている。風によって木々の揺れる音や日本海の波が流れてくる音が聞こえ、温かな陽の光が雲間から差し込んでくる。大自然の雄壮さを筆のタッチの勢いで表現している。
![水彩画家 東富有 日本海越後七海シーサイドラインを描く](https://watercolor-blog.iacn.jp/wp-content/uploads/2020/10/56DC87B1-FB01-429A-B784-3BA38349A2BA-1024x884.jpeg)
乾画法を使って、近景の草を描いていく。この時現場の気候や風に合わせて、筆の水分を調節していく。
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山の雄壮さを出すために、筆のタッチに意識する。この自由な筆の動きが、自然の自然さを表現する。
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山の輪郭は山の表情を表すため、非常に重要である。一筆に神経を集中させて描く。
![](https://watercolor-blog.iacn.jp/wp-content/uploads/2020/10/24F8D613-2902-44DF-A55B-95BE660C2FF4-1024x768.jpeg)
2時間の写生を終えた頃には夕暮れに差し掛かっていた。やはり良い作品は生きている。大自然の魂が紙の上に宿っているようだ。
最近は父との写生の時間が増えて、とても勉強になり、幸せである。引き続き、父とのこの写生体験をブログに記録していこうと思う。
(『新潟の海岸』10号 作品:東富有 / 解説:東有達)