水彩画家 東富有「遠近法」
遠近法は科学に基づいた描写法です。二つ紹介します。
空気遠近法は遠方の対象物ほどぼかして描きます。
また遠景は近景よりも、空気の層が厚くなるのでその分、水蒸気が多くなり、光がそこを通ると水蒸気にあたって、乱反射して青く見えるのです。
色彩遠近法は色の持つ心理的な作用や視覚的な効果を利用した空間表現方法です。
色彩は主に暖色と寒色に分けられ、暖色系の赤や黄などは、前方に迫り出してくるような圧迫感を与えます。
一方、寒色系の青などは、後方に向かって吸収されていくように感じます。
こういった色彩が人間に与える視覚、心理的特質を利用し、それぞれの色彩を変化や対比させることで、遠い近いなどの空間を表現するのです。
(作品 水彩画家 東富有 / 文 東 有達)
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水彩画家 東富有(父)を師匠とし、兄妹3人(東有達、東俊達、東達美)は小さい頃から絵を描き、新潟や佐渡の風景を中心に制作をし、2016年から新潟三越で親子展を開催、全国各地のギャラリーや展示会で作品を発表しています。
水彩画家 AZUMAs