水彩画家 東富有 「感性と理性」
水彩画は特に感性と理性が大事です。
それは東洋絵画と西洋絵画の精髄を融合したのが水彩画であるからです。
東洋絵画は主に水墨画や花鳥画、山水画など、筆の素早いタッチの動きで、一瞬の動きを表現します。
これは画家の対象物に対する観察と感覚から、表現されます。
例えると音楽を聴いて、それに合わせて自由に描くのと同じような考え方になります。
感じたことを表現することは絵の理論的なことを超えて、時に感動的でドラマチックな作品に仕上げます。
この絵は深いと思わせる作品には私たちと共鳴させる画家の感性が伝わってくるのです。
また西洋絵画は主に油絵で、光と影、遠近感を追求しています。
これは長年の研究から、理論的に絵を描くことで立体感や質感を表現し、重厚感を表現しています。
水彩画はこの理論的に勉強することが必要です。
デッサンやガッシュなどを通じて、物を観察する力や色彩理論を改めて勉強する必要があるのです。
すなわち理性的に描くことも必要されます。
この感性と理性をバランス良く保ち、作品を仕上げることは難しく、理性的に絵をうまく描きたいと思ってしまいます。
1回リセットして、リラックスした気持ちで対象物と対話し、感じることも必要不可欠なことです。
(作品 水彩画家 東富有 / 文 東 有達)
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水彩画家 東富有(父)を師匠とし、兄妹3人(東有達、東俊達、東達美)は小さい頃から絵を描き、新潟や佐渡の風景を中心に制作をし、2016年から新潟三越で親子展を開催、全国各地のギャラリーや展示会で作品を発表しています。
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