水彩画家 東富有 「水彩画が上手くなるには 写生編」
水彩画が上手くなるためには、外で写生の訓練が必要です。
外で写生したことがある方はご存知の通り、写生はとても楽しいですが、非常に難しいです。特に水彩画の場合、さらに難しいと思います。
それは特に湿画法を使うとき、感じるでしょう。外での写生は風と湿度、熱が大きく関係してきますので、まず外の環境から考え、構図を決めていく必要があります。できるだけ、日差しの中で絵を描くことは避けて、日陰を選ぶことをお勧めします。なぜなら、水が乾くのを防ぐとともに、紙に光が反射し、塗った色がわからなくなるのを防ぐためです。そのため熱に関しては、今回はここまでとします。
風と湿度の場合、風があり、湿度が低いときは分かりやすく、比較的水を多めに使うことが良いです。注意する点として、水を使いずぎると、なかなか乾かなく、ようやく乾いた頃には、色も水に吸収されて、乾いていきますので、色が塗った時よりも薄くなる傾向があります。反対に風がなく、湿度が高い場合も分かりやすく、水を比較的少なめに使うことが良いでしょう。風がなく、湿度が低い場合と風があり、湿度の高い場合は同じように臨機応変に対応することが求められ、経験と技量によってカバーされるのです。
以上のように、外での写生は構図を考えるだけではなく、周りの環境と一体となり、共に創作していくという気持ちが大事となってきます。
(作品 水彩画家 東富有 / 文 東 有達)
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水彩画家 東富有(父)を師匠とし、兄妹3人(東有達、東俊達、東達美)は小さい頃から絵を描き、新潟や佐渡の風景を中心に制作をし、2016年から新潟三越で親子展を開催、全国各地のギャラリーや展示会で作品を発表しています。
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