謹賀新年 2022年もAZUMAsをよろしくお願い申し上げます。
AZUMAs(アズマズ)は毎年正月に、家族で同じモチーフを描くという楽しみがある。
今回のモチーフは子猫のましゅ君とりんご。
初帰郷の悦びを作品中に表現できるかが、正月制作のポイントである。
久しぶりに会う家族との交流が、描く感情を高ぶらせ、1年間で成長した実力を発揮し合った。
「初帰郷のましゅ君」10号
生後3ヶ月の子猫ましゅ君は、初めての故郷にも緊張せず、すぐに私たち家族の一員になった。
可愛らしいルックスは、私たちを虜にし、言うまでもなくアイドルになった。
窓辺に座り、花を見つめるましゅ君の描写から、深い家族愛を感じる。
柔らかな太陽光が、優しく上品な色調を作り出し、我々が微笑ましく、絵画の外からその光景を見ているような気持ちにさせてくれる作品である。
新年度、AZUMAs美術学院作品鑑賞会で講師及び学院生の作品を鑑賞し、芸術論を行った。
学院生Yさんによる作品鑑賞会の記録を頂いたので、紹介する。
「初帰郷のましゅ君」の制作課題
⚪︎生きているものとそうでないものをどのように組み合わせるか。
⚪︎技術だけでは表現しきれない内容をいかに創作するか。何を伝え、そのためにどう落とし込むのか。
富有先生の作品解説
○郷帰りの喜びをどう表現するか、情の部分で作品に深みを与える。
○汚れのない気持ちで水彩画の透明感を出すことを考えながら描くと、色々と省略したり、強調したりと自然に美しく描けると思っている。
俊達先生の作品解説
○全ての美しさを見せるのではなく、少しだけ見せることによって、見る方はさらに見たいという気持ちになる。父の作品には日本人の女性らしい上品さがある。
○空間のバランスが細部に渡り、表現されている。背景の花の向きや動き、絶妙に真ん中の空間を保っている。
○猫の視線やりんごの色合いなど、写実的な表現だけではなく、物語性があり、これが創作の魅力であると感じた。
○「絵画らしさ」とは写真に勝つ表現であり、タッチの跡で作者の思いを残す。
有達先生の作品解説
○逆光の中で、この白い猫をどう表現するかをよく考えて制作をする。
○花の高さ、花を見つめる猫の構図で空間のバランスをとっている。
○猫の付近のりんごの彩度を高くし、最初の視線の誘導をしている。他のりんごは彩度を抑え、見て欲しい猫へと視線の誘導を意識させる作品である。
○一枚の絵の中に自分の想いを盛り込む。
大阪で勉強したい人はこちら
新潟で勉強したい人はこちら
佐渡で勉強したい人はこちら
場所問わず、ネットで勉強したい人はこちら
AZUMAsの過去の展覧会についてはこちら